目次
物販の現場で必須、数字の管理とは?

金額管理
在庫の状況を、その金額価値で測定するのが「金額管理」です。
例えば、単価100円の石鹸が100個あった場合と、単価1万円の石鹸が1個あった場合を考えます。
100円の石鹸100個、1万円の石鹸1個、どちらも在庫金額は1万円となります。つまり数量が多いからといって、在庫全体の価値が必ずしも高いわけではないのです。
この考え方は、保管スペースをとるような商品の仕入れ・販売の際にも役立ちます。保管費用がかかるけれど薄利な在庫を多く持ちすぎている場合は、費用対効果が悪いと言えます。
この考え方は、保管スペースをとるような商品の仕入れ・販売の際にも役立ちます。保管費用がかかるけれど薄利な在庫を多く持ちすぎている場合は、費用対効果が悪いと言えます。
数量管理
「数量管理」では、商品の個数を基準にして在庫を管理します。
商品のジャンルごとに個数を確認したり、さらにサイズや色別に細かく数量管理をする場合もあります。SKUといって、販売の最小単位での数量を管理する場合もあります。
販売の最小単位とは、例えば6個セットで販売するものを「数量1」として数える考え方です。
なお、先述の「金額管理」で在庫金額を算出する際にも、必ず数量の把握が必要となります。数量管理は、在庫管理に欠かせない管理指標です。
売上とは、客数と客単価の掛け合わせ

客数 × 客単価
例えば、売上が伸び悩んでいる場合、「客数と客単価のどちらを改善すればよいのか?」を分析してみましょう。 客数とは「通行客」「入店客」「買い上げ客」など、いくつかの指標があります。売上を分析する場合、まずは「買い上げ客」を把握する場合がほとんどです。さらなる売上向上のためには、入店客を買い上げ客へ、そして通行客を入店客へランクアップさせていくことが大切です。
計算式を使って、ネットショップの状況を把握する

数字と聞くと、苦手意識のある人もいるかもしれませんが、状況を俯瞰で教えてくれる最適なツールです。数字を上手に味方につけて、売り場の力を強化していきましょう。ここでは、売り場の状況把握に役立つ計算式を紹介していきます。
月度指数
「月度指数」とは、月間の売上が年間の総売上高に対して、何%を占めているのかを示す指数です。
月度指数は下記の計算式から算出することができます。
月度指数 = 月間売上高 ÷ 年間売上高 × 100(%)
この指数を活用すれば、年間の繁忙期や閑散期を割り出すことができます。月度指数が高い月は、1年の中で売上を作りやすい月となるので、在庫や売上の動向に細心の注意が必要です。 指数が高い繁忙期は商品在庫や人員を増やし、指数の低い閑散期は人員を少なくするなど、効率的な運営のヒントを見出せます。
月度指数 = 月間売上高 ÷ 年間売上高 × 100(%)
この指数を活用すれば、年間の繁忙期や閑散期を割り出すことができます。月度指数が高い月は、1年の中で売上を作りやすい月となるので、在庫や売上の動向に細心の注意が必要です。 指数が高い繁忙期は商品在庫や人員を増やし、指数の低い閑散期は人員を少なくするなど、効率的な運営のヒントを見出せます。
シーズン指数
「シーズン指数」とは、季節(シーズン)ごとの売上高が、年間の総売上高に対して何%の構成となっているのかを示す指数です。ここでいう季節とは、春、夏、秋、冬の四季がベースになっています。商材の回転が早いファッションなどでは、より細かいシーズン区切りを採用している場合もあります。
シーズン指数は下記の計算式から算出することができます。
シーズン指数 = シーズン売上高 ÷ 年間売上高 × 100(%)
月間指数と同じように、シーズン指数の高い時期は売上が立てやすい季節となりますので、注意が必要です。
シーズン指数 = シーズン売上高 ÷ 年間売上高 × 100(%)
月間指数と同じように、シーズン指数の高い時期は売上が立てやすい季節となりますので、注意が必要です。
目標や指針を決めよう!行動しやすくなる予算管理の方法

売上予算
売上の目標金額のことを売上予算と言います。
売上予算の区切りはさまざまなものがあり、「年間」「半期」「四半期」「月度」などの期間で分けたり、店舗別でも予算を立てたりします。さらに細かく、「日割り予算」として、1日ごとの売上予算を管理する方法もあります。
昨年対比(昨対比)
今年はどれだけ実績が成長したのか?売上の成長率を示すのが「昨年対比」です。
下記の計算式から算出することができます。
昨年対比(%) = 今年実績高 ÷ 昨年度実績高 × 100(%)
今年は昨年とどう違うのか?定期的に売上状況を確認し、見直すことが大切です。
昨年対比(%) = 今年実績高 ÷ 昨年度実績高 × 100(%)
今年は昨年とどう違うのか?定期的に売上状況を確認し、見直すことが大切です。
物販ビジネスに必須!商品にまつわる数量管理

また、仕入れ商品も利益率の高いものや低いものが存在します。利益率の高い商品の数を把握し、できるだけ多く売る努力をしたほうが、全体の収益アップになるでしょう。 ここでは、商品の数量管理の際に役立つ考え方や方法を紹介していきます。
商品在庫
「商品在庫」とは、店舗が所有する、販売のための商品在庫のすべてを指します。
売り場に並んでいるものだけでなく、ストックとして倉庫などに保管されている商品も含みます。 商品在庫の捉え方は大きく2種類あり、「数量(個数)」と「金額(仕入れ値や販売価格)」を基準とするものがあります。 商品在庫の管理で大切なのは、売り場や保管スペースに対して適切な数量をキープして、バランスの良い商品構成を保つことです。
食品だけでなく洋服などの商品でも、「旬の時期」というものがあります。例えば、冬に水着を売るのは難しいでしょう。次の年までその在庫を持ち越したとしても、トレンドが変わっているかもしれません。 物販ビジネスでは、旬を的確にとらえた商品の在庫バランスを保つようにしたいものです。
売り場に並んでいるものだけでなく、ストックとして倉庫などに保管されている商品も含みます。 商品在庫の捉え方は大きく2種類あり、「数量(個数)」と「金額(仕入れ値や販売価格)」を基準とするものがあります。 商品在庫の管理で大切なのは、売り場や保管スペースに対して適切な数量をキープして、バランスの良い商品構成を保つことです。
食品だけでなく洋服などの商品でも、「旬の時期」というものがあります。例えば、冬に水着を売るのは難しいでしょう。次の年までその在庫を持ち越したとしても、トレンドが変わっているかもしれません。 物販ビジネスでは、旬を的確にとらえた商品の在庫バランスを保つようにしたいものです。
値入高・値入率
「値入高」と「値入率」とは、物販における利益を計算する際に役立つ指標です。値入高は、販売価格と原価の差額、つまり「粗利」のことです。値入率は、販売価格に対して設定する利益の割合(%)になります。
値入高と値入率を算出するための計算式は下記となります。
- ・値入高(粗利) = 販売価格 – 原価
- ・値入率(%)=値入高(粗利) ÷ 売価 × 100(%)
粗利益高・粗利益率
「粗利益高」とは、売上高から原価を差し引いて算出される利益額のことで、売上総利益ともよばれます。「粗利益率」とは、売価に対して粗利益が何%を占めているのか示す指標です。
粗利益高と粗利益率を算出するための計算式は下記となります。
また、セールなどで販売価格を値下げした場合でも、原価は変わらないため、計算の際には注意が必要です。
- ・粗利益高 = 売上高 - 原価
- ・粗利益率(%)= 売上高 ÷ 販売価格 × 100(%)
また、セールなどで販売価格を値下げした場合でも、原価は変わらないため、計算の際には注意が必要です。
商品回転率
「商品回転率」とは、ある一定期間に、在庫がどれだけ入れ替わったのかを示す指標です。
単位は「回転」となり、数値が高いほど在庫の売れ行きスピードが早く、数値が低いほど売れ行きスピードが遅いことを意味します。
例えば、1ヶ月に商品在庫が入れ替わったのが3回であれば、商品回転率は3回/月ということになります。
商品回転率を算出するための計算式は下記になります。
商品回転率= 期間の売上高 ÷ 期間中の平均在庫高
商品回転率= 期間の売上高 ÷ 期間中の平均在庫高
管理経費
物販を行うには、さまざまな「管理経費」がかかります。
管理経費とは、倉庫費、人件費の他、梱包材などの資材費、広告宣伝費、通信費などです。 たとえ粗利益高が高くても、管理経費の占める割合が大きければ、最終的な利益はあまり残りません。 全体の利益率を高めるためには、ただ売上高をあげることだけに集中するのではなく、管理経費を抑える工夫も必要です。
管理経費とは、倉庫費、人件費の他、梱包材などの資材費、広告宣伝費、通信費などです。 たとえ粗利益高が高くても、管理経費の占める割合が大きければ、最終的な利益はあまり残りません。 全体の利益率を高めるためには、ただ売上高をあげることだけに集中するのではなく、管理経費を抑える工夫も必要です。
まとめ

ただやみくもに売るだけではなく、利益率の高い販売活動をすることが、全体の収益アップにつながることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
ビジネスの健康状態を測定するのに便利な数値や計算式。中長期的な目標づくりや、日々の行動の見直しにぜひ活用してみてください。
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