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Japandi(ジャパンディ)とは?
ジャパンディはジャパン(Japan)と、スカンジナビア(Scandinavian)を組み合わせた造語で、2019年頃から注目されはじめ2022年現在では主に海外で人気のあるスタイルです。
インテリアやファッションコーデなど、クリエイティブなアイデアが集まるソーシャルメディアサービス・ピンタレスト(Pinterest)によると、ジャパンディの検索結果は前年に比べて100%増加したと発表されています。
同時にピンタレストが2021年の急上昇トレンドとして紹介したことで、インテリア業界では今後ますます人気が上昇すると予測されるでしょう。
(参考:https://www.huffingtonpost.jp/entry/japandi_jp_5fd71fefc5b689a6230c0419)
この記事では近年注目されているジャパンディの特徴や、組み合わせのポイントなどをご紹介していきます。
ジャパンディインテリアの特徴
【天然素材を活用したシンプルなデザイン】
竹やい草などを丁寧に加工する日本様式と、木材やウールなど上質な自然素材を使用する北米様式を組み合わせます。
飽きのこないシンプルなデザインによって、長く使い続けることを目指します。
【無駄のない実用的な装飾品を使用】
限られたスペースを有効に利用するために、無駄のない実用的な装飾を取り入れます。
それぞれの装飾が目的や意味を持っており、機能性が高くなっています。
【ニュートラルな色を基調とした配色の組み合わせ】
インテリアを引き立たせるために 、ニュートラルな色を基調とすることが多くなっています。
アクセントカラーとして部分的に明るい色を使用することで、ユニークな組み合わせが可能となります。
日本&北欧のデザインの共通点と親和性
【日本のデザイン】
・年季の入った木材を使い、自然に対する敬意を示す
・不必要な装飾をしない
・家具を移動することで別の用途として使えるような多機能空間を実現
【北米デザイン】
・木材やウールなど上質な天然素材を使用
・限られたスペースを有効に使うため実用性の高い家具が多い
・快適に過ごすため機能性を追求したデザイン
上記の通り、どちらのインテリアデザインも天然素材を活用し、シンプルさと機能性を重視したスタイルを取り入れており共通点が多く挙げられます。
加えて、双方ともシンプルで無駄のないデザインが根付いているため、非常に親和性が高くなっています。
日本インテリアが鮮やかに塗装されているのに対し、北欧のインテリアは素材を生かし、木目などの自然な見た目に仕上げる傾向にあります。
二つを組み合わせることで互いに補完し合い、心地よく洗練されたスタイルを生み出すことができます。
このように、日本と北欧のデザインはとても相性がよいのです。
Japandi(ジャパンディ)スタイルを実現する6つのポイント
しっかりとポイントを取り入れて、快適で居心地の良い空間に仕上げていきましょう。
北欧と和の家具を組み合わせる
日本の伝統的な和室は、空間を贅沢に利用するのが特長です。布団や座卓などは使用する時しか出さないため、とてもスッキリとしています。
北米式のスタイルである伸長式のテーブルなど実用性の高い家具と組み合わせることで、スペースを有効に使うことが重要となります。
加えて、飽きのこないシンプルなデザインと、高い機能性のアイテムを選び「良いものを長く使い続ける」という意識を持つことも、ジャパンディスタイルには必要不可欠な要素です。
北欧と和の配色を取り入れる
(※1:アースカラーとは、大地や植物など自然を表した色です。具体的には、ベージュ・ブラウン・カーキなど)
特にベースとなる家具類は、落ち着いたトーンで揃えるのがおすすめです。
ベースはニュートラルカラーを基調とし、全体的に色数を適度におさえることで、ひとつひとつのアイテムを際立たせることが可能となります。
また日本では神社などに代表されるように、鮮やかな赤や黒で着色されたものを使う場合があります。
ワンポイントとしてアクセントカラーを部分的に組み合わせることで、ユニークな配色の仕上がりに有効的です。
北欧と和の様式を取り入れる
また、幾何学模様や愛らしい動植物がモチーフの織物などのアイテムも多くみられるのも北米様式の特徴です。
日本様式では、生け花や工芸品などに代表されるような装飾品を使う傾向にあります。
加えて、障子や襖への精巧な細工、素材を生かした天井や壁の仕上げなど、繊細な日本の美がいたるところに施されています。
北米様式と日本様式、両方の様式を取り入れながらも、ごちゃごちゃしすぎない空間作りを目指していくのがジャパンディスタイルです。
天然素材を取り入れる
北欧では木材やウール、リネンなどの天然素材を使用して、素材そのものの魅力を活かし、自然な見た目に仕上げる傾向にあります。
対して日本では、畳や柱などあらゆるところに年季の入った上質な木材など天然素材が使われています。
い草や竹、木材などを丁寧に加工して使用するのも日本ならではの手法です。
特に家具などの加工に施される木材が鮮やかでツルツルとした見た目に塗装されるのは、大きな特徴になります。
天然素材を使用した家具やインテリアを組み合わせて使うことで、バランスの取れた空間を作ることができます。
シンプルにまとめる
基本的に物を少なく落ち着くように配置し、清潔でまとまりのある状態を保つことが大切です。
収納に困った場合は、ボックスやバスケットなどの自然素材製の容器、ビルトインなどを活用しましょう。余分なものを隠し、スペースをすっきり見せるようにすることが可能になります。
できる限り物を少なくし、厳選したアイテムを置くことで、居心地の良い空間を作り出すことを目指しましょう。
余裕のあるスペースを与えることで、それぞれのアイテムの魅力を最大限に引き出せるようになります。
家具は低めを選ぶ
明治時代以前の日本式の暮らしでは、背丈の高い家具はほとんど見かけません。
低めの家具を選ぶことで、和を感じさせるインテリアスタイルをコーディネートすることが可能になります。
また、本棚やキャビネットなどの背丈の高い家具が多くなると、空間に圧迫感が生まれてしまうという問題があります。
椅子や棚など背丈の低い家具を取り入れることで、圧迫感は和らぐと同時に、床に座る習慣がある日本人にとって落ち着いた雰囲気を作り出すことができるのです。
まとめ
物を少なくまとまりのあるシンプルなスタイルを基本とし、天然素材を使用してぬくもりを感じながらも機能性の高い家具や織物、インテリアを組み合わせていくことがジャパンディスタイル実現のポイントになります。
1日中過ごしていても居心地が良く、快適な空間に仕上がるので、家で過ごす時間が長い今の時代に適したスタイルといえるでしょう。
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