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畳にフローリングマットを敷くのは大丈夫?
特にダニやカビは高温多湿の環境を好む特徴があります。そのため通気性をしっかり確保しておかなければいけません。もし賃貸住宅で畳にカビが発生してしまうと、退去時に畳の原状回復費用を求められる可能性があります。
参考:国土交通省,「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン(再改訂版)」
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/torikumi/honbun2.pdf,(参照 2022-01-23)
実際のところ、賃貸住宅に住む方でも畳にフローリングマットを敷いている方はたくさんいます。大切なのは、ダニやカビの発生を防ぐためにしっかり対処をしておくことです。
フローリングマットはサイズ選びが大切
部屋の間取りに合わせてフローリングマットを購入すると、実際に敷いた際にサイズが合わない事態になってしまう可能性があります。例えば部屋の間取りが6畳だったとしても、地域によって実際の大きさは大きく異なるのです。
畳の代表的な種類として、京間・江戸間・中京間・団地間などがあります。各種類の大きさを表にまとめると以下のとおりです。
畳 | 江戸間 | 本間 | 京間 |
1畳 | 88×176cm | 98×191cm | 91×182cm |
2畳 | 176×176cm | 191×191cm | 182×182cm |
3畳 | 176×261cm | 191×286cm | 182×273cm |
4.5畳 | 261×261cm | 286×286cm | 273×273cm |
6畳 | 261×352cm | 286×382cm | 273×364cm |
8畳 | 352×352cm | 382×382cm | 364×364cm |
10畳 | 352×440cm | 382×477cm | 364×455cm |
このように同じ6畳であっても畳の種類によってサイズが異なります。そのためフローリングマットを選ぶ際は単に間取りだけで決めるのではなく、しっかりと実際のサイズを図ることが重要です。
また部屋のサイズを実際に測る際、柱などの室内の形状もあわせて確認しておくと安心です。場合によっては、柱が邪魔になってフローリングマットをうまく敷けなくなってしまう可能性があります。
少し面倒でも細かい部分までしっかりサイズ計測しておくことで、奇麗にフローリングマットを敷けるでしょう。
畳にフローリングマットを敷くメリット
- リフォームよりも安く床の雰囲気を変えられる
- 接着剤がいらないため賃貸でも使用可能
- 豊富なカラーバリエーション
リフォームよりも安く床の雰囲気を変えられるのは、フローリングマットならではの大きなメリットです。和室から洋室へリフォームする場合、だいたい費用相場は8万円から35万円程度となっています。
6畳以下の小さな部屋の場合はもう少し安く抑えられるかもしれませんが、フローリングマットならさらに安く抑えられます。6畳用でも、大体8000円から3万円程度の商品が多いです。
また賃貸住宅の場合、和室から洋室へのリフォームは難しいでしょう。リフォームをする際に大家さんの許可を取らなくてはいけないためです。大家さんの許可を取らずに勝手にリフォームをするとトラブルに発展する可能性があるため、フローリングマットを活用するのがおすすめです。
フローリングマットなら接着剤がいらないため、賃貸住宅でも安心して使用できます。設置方法も畳の上にただ敷くだけ。これなら賃貸住宅でも、簡単におしゃれな部屋が作れます。
さらにフローリングマットはカラーバリエーションが豊富なため、作りたいお部屋のイメージに合わせて色を選べるのも大きなメリットです。ナチュラル・ブラウン・アイボリーなど、いろんな色があるのでお部屋にぴったりな雰囲気の床にできます。
このようにフローリングマットにはさまざまなメリットがあるのです。
畳にフローリングマットを敷くデメリット
- 畳にカビが生える
- マットとの境目に段差ができる
- 壁紙や襖・押入れ等の色合いとのバランスが崩れる
- 本物のフローリングよりも安っぽく見える
畳の上にフローリングマットを敷くと、畳にカビが生えやすくなります。畳は表面から湿気を吸収したり放出したりして部屋の温度を保つ機能があるため、フローリングマットに表面を覆われると畳とフローリングマットの間に湿気がたまりやすくなるのです。
湿気がたまるとカビが生えてしまうため、定期的に通気性を良くする必要があります。
またフローリングマットのサイズ選びが重要だとお伝えしましたが、もし部屋のサイズよりも小さなフローリングマットを敷いた場合、畳とマットの境目に段差ができてしまいます。段差にはホコリやゴミが入ることがあるため、定期的な掃除が必要となるでしょう。
お部屋のサイズにぴったりなフローリングマットを選べば、段差はできにくくなります。段差を作らないためにも慎重にサイズを選ぶ必要があるのです。
畳にフローリングマットを敷くと、壁紙や襖・押し入れとの色合いのバランスが崩れてしまいます。和のテイストが強めの部屋に洋の床だとしっくりこないと感じる方も多いかもしれません。結局、壁紙や襖等のリフォームも検討することになる可能性もあります。
最後のデメリットとして挙げられるのが、フローリングマットは本物のフローリングよりも安っぽく見えるという点です。フローリングマット全てではなく、比較的安い商品に見られるデメリットとなります。
プリントではなく本物の木を使用しているフローリングマットであれば、そのような心配はありません。
見た目にこだわる方は、フローリングマットの材質もチェックしておきましょう。
フローリングマットを敷く前にカビ・ダニの予防をしよう
畳を掃除する
掃除機をかけた後に、カビ対策の防カビ剤スプレーを吹くのがおすすめです。似たような商品にカビ取り剤がありますが、予防のため防カビ剤を選びましょう。
最初に畳の目立たないところに吹きかけてみて、変色しないようであれば全体に吹きかけてしっかりと乾かします。十分に乾かさなければいけないため、2日~3日ほど置いておきましょう。
また畳を掃除する際、水拭きは厳禁です。湿気はカビの好物のため、かえって逆効果になってしまいます。
畳にダニ除けシートを敷く
畳のダニ除け対策としておすすめなのが、ダニ除けシートです。畳をしっかりと掃除して、吹き付けた防カビ剤スプレーが完全に乾いたら、フローリングマットを敷く直前にダニ除けシートを敷きます。
ダニ除けシートはホームセンターやインターネット通販などで簡単に購入可能です。安くて500円程度から売っているので、畳のサイズに合わせて用意しておきましょう。
もし畳にカビが生えてしまったら?
畳の一部に軽くカビが生えている程度であれば、水と酢を10:1で混ぜ合わせたものに雑巾を浸して絞り、カビが生えている場所をこすります。畳の目に沿って雑巾をこすりつけるのがポイントです。その後水拭きして、しっかり乾拭きします。
お酢がない場合は、消毒用エタノールでも代用可能です。スプレー容器に入れた消毒用エタノールをカビの生えている部分に吹き付け、歯ブラシなどで畳の目に沿ってこすります。あまりガシガシと力を入れてこすると畳が傷付いてしまうため、畳の目に沿ってカビをかき出すイメージでこすりましょう。最後に汚れを掃除機で吸い取ったら完了です。
カビを取った後は、日陰で畳を3日~4日ほど干しておきます。十分に乾かないままフローリングマットを敷くとまたカビが生えてしまう可能性があるため、しっかりと乾かしましょう。
またカビを取り除く際、畳を叩くのは逆効果です。ダニやカビが奥に押し込まれてしまい、除去しにくくなってしまう可能性があります。さらに表面のカビの胞子が舞い上がるため、喘息持ちの方は特に注意してください。
カビ・ダニ対策をして畳をフローリングに変えよう
フローリングマットにはさまざまなカラーバリエーションがあるので、北欧スタイルやナチュラルスタイルなど自分の理想的なお部屋の雰囲気にできるのが魅力的です。商品によって手触りも異なるので、ぜひデザインだけでなく材質にもこだわってみてください。
また畳の上にフローリングマットを敷く際は、しっかりとカビやダニ対策をしておくことが重要です。特に賃貸住宅は自己判断で畳の張替えをするのが難しいため、フローリングマットを敷く前にしっかり予防しておきましょう。
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